第3話:さらに食を考える

医食同源

 食べ物はすべての病気のもとであり、また薬でもあります(薬食同源)。ほかにいくら健康に気を使っていても、「邪食を多食」しては治る病気も治りません。本来の日本伝統食はとても健康的で、長寿食であると世界的にも評価を受けているのですが、最近ではその食文化がどんどん失われています。

健康食の基本は簡単です。「なるべく自然に食べましょう」ということです。

では何が自然な食べ方でしょう?

身土不二

 身体と風土は分けられないということで、自分の住んでいるところで取れる物を、取れる時期(旬)に食べるのが一番良いということです。地産地消と同じで、地場産の物を食べるのが、健康にいいのです。地場にないものはせめて国産にして、輸入物は控えましょう。ポストハーベストという農薬や遺伝子組み換えなどの安全性の問題も ありますし、「地の気」のパワーが日本人とは合いません。

そして「一物全体」。生命ある食べ物は、丸ごとすべていただくのが、むだのない食 べ方であり、栄養学的にも優れていることが分かっています。

穀物中心

 人間の歯は臼歯(穀物用)20本、門歯(野菜・果実用)8本、犬歯(肉・魚用)4本となっていて、28対4、つまり7対1の割合で穀物・野菜と肉を食べるのが一番自然といわれています。穀物が充分に採れなくて、しかたなく肉や乳製品を中心に食べていた歴史を持つ欧米でも、最近は健康のため穀物中心に食べるように指導が変わってきてい ます。

さらに日本人は、欧米人に比べ、腸が3メートル程長く、肉食に適していません。また牛乳の成分である乳糖を分解する、ラクターゼという酵素を持たない人も多く、実は今まで教えられてきた情報とは逆に「牛乳は身体によくないことも多い」ということが分かってきました。

長寿食

 東北大学の近藤正二教授が、日本の長寿村の調査をおこなったところ、食べ物が共通していたと発表しています。その長寿食とは、
  1. 雑穀(米と一緒に、麦・粟・稗・キビなどの雑穀を混ぜて食べる)
  2. 野菜(多種の野菜を大量に食べる)
  3. 海藻
  4. 小魚
  5. 発酵食
また沖縄も長寿地域ですが、豚肉の消費が全国一なのは有名ですが、「昆布と緑黄色野菜と豆腐」の消費も全国一です。豚肉だけでは長寿になれません。

水と塩

 人が生きていくために絶対欠かせないのが水と塩です。ですから、なるべくいい水といい塩を取りましょう。

人の老化は乾燥化とも言われています。骨も肌も若く、みずみずしく保つためには、水を多めに飲みましょう。お通じのためにも最低でも、朝晩コップ1杯、できれば1〜1.5リットルぐらい飲むのが良いでしょう。それもジュースや健康飲料ではなく、水としてとってください。

水道水をそのまま飲むのは、残留塩素があるので、お勧めできません。浄水器か炭を利用してください。近くの山や湿原の湧水を汲んできて飲まれるのは、さらにいいでしょう。

普通に売っている食塩は化学塩であり、99%塩化ナトリウムです。これは身体によくありません。海から作った自然塩に変えてください。自然塩ですと各種ミネラルが豊富ですし、無理に減塩する必要はありません。この塩で髪や体を洗ってもいいですし、喉の痛い時のうがいにも適しています。

以上が自然な健康食の基本です。もちろん合成添加物、化学調味料の入ったものはなるべく食べず、外食を減らすのも大事です。

健康談話目次へ