「日本鍼灸を求めて」（松田博公著）という対談本の中に

吉川正子先生（東方鍼灸院院長）が入っている。

日本中の有名な鍼灸院を取材しまくった松田先生が、

「私が研修生として働かせてもらいたい所は東方鍼灸院です」

と言わしめた東方鍼灸院の院長が吉川正子先生だ。

国内はもとより、世界から２００名以上の研修生を受け入れ、

鍼灸の技と夢を持つ人を育成してきた伝説の鍼灸院。

今は健康上の理由から臨床の現場には立っていないが、

その思いは今年出版された「陰陽対極鍼テキスト」（医道の日本社）

にも詰め込まれている。

なにか、この吉川先生と松田先生には似たところがある。

それは、

日本鍼灸へのあくなき情熱と、

ひとつの道を極めようとする求道者のまなざしを

持っているところだ。

その情熱とまなざしが多くの人に伝わっている。

僕もその情熱とまなざしを伝播する一人になりたいと思う。

NAPAはそんな想いから始まった。

日本鍼灸とは何か？

答えは定まっていない。

ただ日本鍼灸は、

日本伝統文化のひとつであることは

間違いない。

我々、

鍼灸師は医療者であると共に

伝統文化の継承者でもある。

道は遙か遠い。

だからこそ楽しい。

一月半前に８名だった

NAPA９・４の参加者が今朝９３名となった。

あきらめず歩き続けると遠かった目標に到達する。

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