大雪開けの札幌にドキドキしながら来た。
思いのほか交通機関が順調に動いていた。
ただ路地に入ると雪山道があり、滑って歩きにくい。
母校である北海道鍼灸専門学校で
「ウイズコロナ時代の鍼灸の世界」を講演をした。
毎年この時期に卒業前の学生を対象として
鍼灸の可能性や未来の話しをしている。
今回で3回目となる。
20数名の学生を前に、昼と夜と3時間づつ、実技を含め
ぶっとおしで話す。気力体力勝負だ。
せっかく国家試験が終り、ほっとしている学生が
わざわざ聞きに来てくれるのだがら
講演準備は今まで以上に時間をかけて行った。
今年は「コロナと鍼灸」をメインにしたせいもある。
鍼灸師の数は増えているのに鍼灸の受療率は下がっている。
日本の死亡人数は増えているのに、出生率はさらに減っている。
結局去年一年で60万人の人口が減った。
これは釧路市と帯広市と旭川市の人口を足したくらいの数だ。
つまり一年でこの3つの市が消滅したようなものだ。
コロナの蔓延はまだ続く、
数は減るが撲滅は出来ないだろう。
コロナのせいで鍼灸院の受療率はさらに減っていると思われる。
ただここに来て、医学の世界でもう一度
ヒポクラテスに還り「自然治癒力」を見直す動きが出ている。
ヨーロッパでこの分野の論文が多数出始めているらしい。
僕はコロナは
「減り続ける鍼灸の受療率を倍増する一大チャンス」
だと思い始めている。
鍼灸で自然治癒力をアップし、
正しい食事・運動・排泄・睡眠を見直し
自分の病を自分で治し、予防するようになる。
「鍼灸はコロナに効くのか?」
この問いかけの答えも近代医学が抹殺しようとしてきた
「自然治癒力」がキーワードとなり、
自ずと導かれる。
学生には厳しい現状を把握して、
そこから明るい未来を創るエネルギーを持って欲しいと
僕の「熱と光」を話した。
なにか伝ってくれた手応えもあった。
「鍼灸の可能性は無限」
なのだから。
今まで出来なかったことが出来るようになる。
ヘトヘトになったが楽しかった!
須藤 隆昭
最新記事 by 須藤 隆昭 (全て見る)
- あんずの種の種 風に乗って未知なる世界で生きる - 2024年4月27日
- 新年おめでとうございます。2024年 あんずの種の向う道 - 2024年1月3日
- 乾燥肌の方、あんずの種のキャンペーン・フェイス&ボディがオススメです。 - 2023年12月7日