先日伝えた「スマホ脳」という本の中にはこんなことも書いてありました。
「ブルーライトはストレスホルモンと肥満も助長する」
ブルーライトを見ることで、空腹ホルモンのグレリンが増えて、
夜にスマホを見ているだけで、私たちは自然と何かを食べたくなってしまうのです!
怖いですね。。
海外での研究によると、肥満度は7~8時間眠る人が最も低く、
5時間睡眠の人は肥満率が50%アップし、
4時間以下の睡眠ではなんと73%も上昇してしまいます。
どうして睡眠時間が短いと、肥満になりやすいのでしょうか?
それは、「レプチン」と「グレリン」という
ホルモンのバランスが崩れてしまうからです。
レプチンは脂肪細胞が分泌する、食欲を抑えてくれるホルモンです。
一方、グレリンは胃で作られるホルモンで、
食欲を増進する働きがあります。
睡眠時間が短いと、満腹ホルモンのレプチンが減り、
空腹ホルモンのグレリンが増えてしまいます。
グレリンが多いと、高脂肪食や高カロリー食を好むようになります
睡眠不足のときに、ジャンキーなものやケーキやこってりしたラーメンが欲しくなるのはこのためです。
睡眠不足はダイエットの大敵ですが、
十分眠れば体重コントロールもうまくいきます。
睡眠不足だと食欲が増し、食事の量や
食事を取る機会が増えることで、体に余分な脂肪をため込んでしまうのです。
これに、「眠るのがもったいない、」「なんとなくだらだら起きてしまう」
こんな思いを持つ方は、ノルアドレナリン、という神経伝達物質が
悪さをしているかもしれません。
ノルアドレナリンは、脳を覚醒する働きを担っています。
不安や恐怖、焦りの感情を引き起こし、
危機管理としての注意力を高めることで
脳を覚醒させています。
このノルアドレナリンには、
就寝30分前に分泌が減ってくる生体リズムがあります。
「就寝30分前からスマホを見ない」ということが、
睡眠に重要だとして紹介するのは
このノルアドレナリンが減ってきているのに、
刺激をするのはやめましょう、という意図があります。
ノルアドレナリンが減ってくるはずの時間帯に、
スマホで動画を観るなどして減少を妨げると、
ノルアドレナリンは減らずに残り、
「なんか目覚めてる状態」になります。
春になってダイエット、、を考えている方へ、
寝る時はスマホを遠くに離して
良質な睡眠を取ることから始めてみませんか?