先日行われた『キエフ・バレエ・ガラ2022』釧路公演に行ってきました。
7月から始まった全国16ヶ所ツアーの千秋楽ということで最初から胸が高鳴ります。
コバックというウクライナの民族衣装を身につけた華やかで明るい舞台から始まり、次々華麗な演目が続きます。
美しい衣装に身を包んだプリシンバルの手足の長さ、顔の小ささ(おにぎりくらい!)、演技力の高さに心を奪われっぱなしでしたが、それが全部吹っ飛んでしまうくらいにエレーナ・フィリビエワの「瀕死の白鳥」はもう言葉にできないくらいの感動でした。
命の終わりが近づく中でも生きようとする白鳥を高い技術力で表現。でも技術だけではない、エレーナさんのこれまでの人生で経験された哀しみや喜びや弱さや強さ、そしてたぶん、今回のウクライナの苦難、、、そんな全てが短い演技に凝縮され、私には本当に瀕死の白鳥に見えました。
エレーナさんは現在はキエフバレエ団の芸術監督も務め、キエフの名花、国家の至宝と言われている方だそうです。
実は全然知らなかったのですが、あまりにも素晴らしいので帰ってからネットで調べました。笑。
そんな世界的バレリーナの演技を釧路で観ることができて、一生忘れられない出来事でした。
知っての通り、ウクライナは今ひどい状況に晒されています。
今回の公演も開催が危ぶまれたそうですが、バレエ団のみなさんや関係者の方の熱意と努力で日本での公演が実現出来たようです。
厳しい環境の中で、命をかけてみなさん公演を続けているのだと思います。
1日も早くバレエ団のみなさんが普通にバレエの練習や公演ができる日が来ることを祈ります。
須藤加代子
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