今読んでいる本。
「心のメッセージを聴く」講談社現代新書 池見 陽著
池見さんは「フォーカシング」という、カウンセリング技法のひとつで、頭ではなく、心で感じていることにフォーカスしていく心理療法の第一人者なのですが、この本の中にはカウンセリングを受けなくても普段の生活の中で自分を見つめていくヒントがたくさんあるなと思いました。
現代人の多くの生活では、朝目覚めるとニュース番組や新聞、SNSのチェック、出勤すると1日中パソコンの前に向き合ったり、会議をしたり、頭をフル回転させ、帰ってくる頃にはクタクタで、自分の心を見つめる時間なんてないのではないでしょうか。
規則正しさや能率や合理性が最優先され、今日は天気がいいから仕事休んで川辺でのんびりしたいなぁ〜なんて思っても許されるはずもありません。
ただこの社会適応に過剰になりすぎると感情や衝動は抑圧されていきます。
また、「お腹が空いたから食べる」ではなく、「時間だから食べる」と自分の身体感覚にも鈍感になっていきます。身体感覚が鈍感になると、自分の感情にも鈍感になっていき、心身症などにつながることもあるようです。
あんずのお客様にも自分のカラダの状態がわかっていないのかなっていう方が時々見受けられます。
肩がバリバリなのに、わからない。
関節が固まっているのに気づかない。
自覚症状がないのです。
たぶん自分の身体の状態を振り返る時間もないのかもしれません。
運動する時間もなくて身体感覚に鈍感になっているのかもしれません。
身体や心が悲鳴を上げる前に。
時々は身体を動かしてみましょう。
自然の中に身を置いてみましょう。
近くの公園でもいいし、林や森があったら最高ですね。
庭があるなら土いじりもいいし、小さな植木に水をあげることでもいいですね。
好きな音楽を聴くのもいいですよね。
1日の中で頭ではなく、心に聴いてみる。
そんな時間を作れるといいですね。
須藤加代子
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