この時期に増える「風邪」について
〜鍼灸師の視点から〜
寒さが続くこの季節、
「なんとなく寒気がする」
「くしゃみが出始めた」
そんな声を、最近よく耳にします。
風邪はつらいものですが、
東洋医学では、少し違った見方をします。
風邪は、体からのメッセージ
東洋医学では、風邪(感冒)を
体が弱っているときに起こる、自然な回復反応と考えます。
生活の疲れがたまっていたり、
冷えが続いていたり、
気を張りつめる日々が続いたあとなどに、
体を守る力(衛気)が落ちると、
風邪の影響を受けやすくなります。
その結果として、
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発熱
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汗
-
くしゃみ
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鼻水
-
頭痛
といった症状が現れます。
これらは、体が治ろうとしているサインでもあります。
冬は、特に要注意
今の季節は、
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首・手足・お腹が冷えやすい
-
胃腸が疲れやすい
-
気温差が大きい
-
年末年始で疲れが出やすい
といった条件が重なります。
そんなときに、
「ふと気が緩んだ瞬間」
「少し無理をした翌日」
くしゃみや寒気から風邪が始まることが多いのです。
引き始めこそ、整えるチャンス
風邪の引き始めは、
体がまだ対応できる力を残しています。
このタイミングで、
-
鍼灸で体の巡りを整える
-
冷えを防ぐ
-
しっかり休む
といったケアを行うと、
症状が軽く済み、回復も早くなります。
鍼灸は、
無理に症状を抑えるのではなく、体の治る力を助ける治療です。
風邪を「悪者」にしない
「早く止めたい」
「熱が出るのは困る」
そう思う気持ちは自然です。
ただ、風邪は
今の体の状態を教えてくれる出来事でもあります。
大切なのは、
-
症状の流れを見ながら
-
これからどう進みそうかを考え
-
必要な分だけ手を貸す
という姿勢です。
その人なりの回復の流れを大切に
風邪の経過や治り方は、人それぞれ違います。
だからこそ、
時間の流れの中で、その人の体の反応を見ていくことが大切です。
当院では、
「風邪を早く治す」ことだけでなく、
風邪をきっかけに、体を立て直すお手伝いをしています。
「ちょっと怪しいな」と感じたら、
無理をする前に、どうぞご相談ください。
うまく風邪を治せるようになると、風邪をひく前よりも元気になれますよ。
須藤 隆昭
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