久しぶりに良い映画「ドライブマイカー」を観た

須藤隆昭です。

先日北海道鍼灸専門学校の講演で、

先生からは

「アンパンマンのように元気をくれる人」と紹介され、

ある学生からは、講演後「良かったです」との言葉と共に

「ファンタジーな人」と言われた。

どちらも褒め言葉だと受け取っている。

その講演では「鍼は何に効くのか？」という話しもした。

単に肩こり・腰痛だけでなく、

視力・アレルギー・不妊・陣痛促進・美容など

学会発表してきたものをデーターと共に紹介した。

さらには、癌にも有効だと話した。

抗がん剤や放射線でも消せないがん細胞を鍼でなくするワケではない。

副作用や痛みの緩和、そして生きる力の向上に役に立つということだ。

この30年で、多くの癌の人に鍼をうち、中には病室まで通って治療した人もいる。

そして、多くの人を見送った。

中には家族が「おかげでやすらかに旅立てた」と言ってくれた時もある。

中には、思うような結果が出せず悔しい思いをしたこともある。

今、来院してくれている人は、

がん細胞がほととんど消失したペット検診の画像を持って来てくれた。

治療経過から考えると、鍼灸ではなく、抗がん剤のおかげだと思う。

ただ本人は鍼をしてから

食欲が出たこと、

腰痛が緩和されたことを喜んでくれていた。

「来年はボールパークにビックボスを見に行けるようにガンバル」

と笑顔で言ってくれた。

生きる力は鍼灸だけでなく、

寄り添う言葉や

あるいは、「場の力」もあると思う。

ひとつの病気に、

「これは絶対効く」とか

「これは絶対効かない」とか

はないと思う。

師匠がそう言っていたように

「鍼灸には無限の可能性がある」

と僕は思っている。

桜まつ　弥生三月　春うらら

春よこい

どうぞ

よい週末を！

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須藤 隆昭

釧路市生まれ、東京の高校、京都の大学と移動し、探検部に入ってからは世界を放浪。「旅のため」という不純な動機で鍼灸を学び、鍼を持ってまた旅に。自転車旅で宮古島を訪れて一目惚れし、10年かがりで分院開設し、釧路と宮古島を旅しながら診療。「旅する鍼灸院」という本も出版。「旅は保健室」と言い、旅の健康法を探求し続ける。

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