釧路ろうさい病院の副院長である
宮城島拓人先生がだした本です。
先日もブックトークにて、
貴重なお話がたくさん聞けました。
実際に本を読んでみて、学べたこと。
①「背を見せるな、腹を見せろ」
これはブックトークでも言っていた言葉ですが、
なんとエピローグで発見!
昭和時代の育て方は、
「背中を見て覚えろ!メモをとるな!」
という育て方だったのが、
平成、令和になると変わったといいます。
「腹を見せて対話すること」
が求められること。
指導の仕方ってどうすることが1番良いことなのか、考えることは多いですが、
宮城島先生もその壁を乗り越えていたことに、驚きでした。
(いつも接している時は苦手なことも大変なこともさらりと超えていく宮城島先生にしか見えていなかったので!)
はなしをきく、
その人が何を求めているのかを、
話の中で見つけていくこと。
②「一に挨拶、ニに感謝」
初期研修のとき、最も気を使うことの一つだそうです。
すれ違ったら挨拶。
先に挨拶すること。
本の中では、地域医療ではメディカルスタッフが足りない医師の代わりに安心安全な医療を展開してくれることに感謝すること、と書いてありますが、
それはどこでも誰でもそうだと思います。
仕事は自分だけで成り立っているわけではありません。
いつも助けてくれるスタッフ・取引させてもらっている会社に対して感謝すること。
③「井の中の蛙、大海を知らず。」
これは地域に根ざすことも大事だが、常に新しい風を入れてあげることが大事、
と書いています。
狭い地の底であがいているからこそ、見上げた空がいかに高いかを理解すること、
常にアンテナを空に向ける、グローバルな考え方をもちつつ、
実際はローカルに、目の前の患者さまと向き合う。
目の前の患者さんを助けるのももちろん大事だけど、
新しいことも含め、時代の先を読んで、
必要な人に必要なことを伝えられるようにならたい、と思いました。
宮城島先生の研修生に対して愛情を注ぎ、育てる覚悟を持って厳しく優しく接していることが読んでいて伝わってきました。
この本は、宮城島先生の実体験をもとに書いていらっしゃるので、
失敗した話や後悔した話も書いてあります。
この話は、とても貴重だと思いました。
研修生さんたちに、どう言うふうに接して、どうなったか。
こんな話はどこに行っても聞けない話です。
こういうふうな人がもし目の前に現れたら、こういう風に言ってみよう。
と密かにストックすることにしました。
人間関係のことに対して疑問や悩みを抱いている方にもおすすめです!