最近、特定の匂いを嗅ぐと気分が悪くなったり、
頭が痛くなったりする症状に悩まされている人が増えています。
香害、なんで言ったりもしますよね。
上記の症状のほか、いろんな症状のことをまとめて化学物質過敏症と言います。
AEAJの秋号に、
国立病院機構高知病院アレルギー科小児科医の小倉英語郎先生が
どんな病気かと、質問に答えているページがありました。
◎化学物質過敏症とは?
ある特定の化学物質にさらされることにより、
空気中の微量な化学物質が肺から吸収され、
血液を介して中枢神経系に到達。
頭痛や咳、呼吸困難、ふらふらして歩けないなどの症状をきたす疾患です。
症状 は、鼻症状や眼症状、 耳症状、 呼吸器症状、 精神・ 神経症状など人によってさまざま。
一般の人では反応しない、極めて微量な化学物質の接触も症状が出るのが特徴です。
香水、入浴剤、防虫剤、化粧品、芳香剤
などに含まれる合成香料などの化学物質が原因で症状を訴える方も増えています。
◎気分が悪くなった時はどうしたらいい?
まずやるべきことは、
化学物質からの回避です。
においを感じない場所へ行き、新鮮な空気を吸うことで、
20~30分で症状が回復する例も多くあります。
その場から離れられないときは、すぐに換気を。
換気 する場合は室内の上部から吸気し、下部から排気す るのが理想です。
また、運動や入浴などで汗を流す ことで症状が軽減するといったケースも。
特に化学物質のない森林など、
自然豊かな場所でウォーキン グすると、気分がよくなるかもしれません。
◎ちなみに精油など天然香料も含まれる?
天然香料がいいとは一概に言えません。
天然、合成香料に関わらず、不快だと感じたら使用を控えることも大事です。
小倉先生は「シックハウス症候群/化学物質過敏症」の項、
「化学物質過敏症対策専門医・スタッフからのアドバイス」という本も共著に書かれています。
もっと詳しく知りたい!と言う方は読んでみてくださいね。