腰や臀部、太もものアロマトリートメントを致しますと
意外に冷えていたと感じて驚かれる方が
とても多くいらっしゃいます。
手足などの末端は冷えるとすぐに実感できますが、
腰や臀部、太ももは冷えに気づきにくいものですよね。
皮下脂肪は、
体の熱を外に出さずに保温する役目があるのですが、
これは逆の特性から言いますと、
熱を伝えにくい性質のためなので、
一度冷えきってしまうと暖まりにくく、
保冷剤をつけているようなものなのだそう。
恐ろしいですよね!
ですが、皮下脂肪が少ないと熱が放散されやすいので、
適度な皮下脂肪は必要不可欠なのです。
冷えを感じたら、
とにかく外側から暖めると皮下脂肪は体全体を守ってくれるベストパートナーとなります!
皮下脂肪には他にもいいところがあります!
食欲を抑えて脂肪を分解するホルモンと
動脈硬化を抑えてインスリンの感受性を上げるホルモンを出します。
どちらも善玉ホルモンです。
こちらもまた逆の特性を申しますと、
皮下脂肪が増えると満腹感が出やすく、
肥満にブレーキをかけますが、
痩せて皮下脂肪が少なくなると、
食欲が増し、脂肪がつきやすくなり、
体重を一定範囲に保とうとします。
ダイエットをすると、停滞期が訪れるのは、
こういった体の恒常性のためなのですね。
普段は邪険にしてしまう皮下脂肪ですが、
体を保温したり、外からの衝撃から守ったり、善玉ホルモンまで出すのですから、
上手くつきあっていくと味方になります!
また、皮下脂肪と対比される内臓脂肪は、
複数の悪玉ホルモンを出すので
生活習慣の改善の必要があります。
体の酸化ストレスを増やし、
インスリンの感受性を下げ、
血管の炎症を起こし
血栓ができやすくなり
血圧を上げます。
さまざまな内臓に影響を与えるのは周知のとおりです。
さらに、せっかくの皮下脂肪からの
善玉ホルモンのはたらきをも下げてしまうのです。
閉経後は皮下脂肪から女性ホルモンも出しますので、
皮下脂肪は体にとって
意外や意外とても重要なはたらきをしていたのです!
よ〜く暖めること。
満腹感を逃さず察知する。
皮下脂肪の声を
きちんと聞くことから始めようと思います!
高橋千香子
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