肉とすっぽんにて、
恥ずかしいことにはじめて武藤さんのことを詳しく知ったのでした。
武藤さんは「日本のめん羊牧場を変えた男」
として知られていること
京都生まれで、帯広畜産大学在学中に羊と出会ったこと。
その後農業実習先のカナダで羊の飼育法やアグリビジネスの考え方を学び、
サラリーマンを経た後、35頭の羊と共に
白糠めん羊牧場をスタートさせました。
日本の羊事情は武藤浩史以前と以降で分けられるという。
武藤さんは、大量生産や経済効率を追ってきた日本の農業のあり方とは正反対の、やり方を模索しているから。
茶路めん羊牧場の羊はとっておいしいです。
そこの羊を使って料理をだしてくれるCuoreさんには何回か行きましたが、
柔らかくて、くさみがまったくなくて、
ほんとうに美味しい。
普通の人でもこれはとても美味しい、
と思うし、
東京、銀座のレストランでも使われているくらい、プロの料理人さんからも評価が高いのです。
成功してみえますが、
武藤さんは奢りもせず、
「これでいいのか」
と自分自身に疑問符を投げかける方だったと書いています。
「羊飼いとして、自分が本当に羊を活かしきれているのかどうか、まったくおぼつかないし自信もない」
これだけのことをやってきても、自分と真摯に向き合い続けている。
はっとさせられます。
羊は飼育マニュアルもないので、
自分でなんとかするしかありません。
そのため、ピンと来たらまず試してみるとのこと。
この本を読んでからクオーレに行くと、
羊について考える時間が増えそうです😊