今日もヨガをしていて思います。
肩甲骨まわりが固まっているなぁ、
股関節が伸びないなぁ、と。
早く終わらないかなぁ、
なんてときもあります。
でもそもそもできないからしてわけですし、
だんだんと体が緩んでいくのがわかるので楽しいのです。
痛みや苦しみがなくなることは嬉しいことですが、
同時に色々なことも教えてくれます。
一昨日は、
NAPA(日本鍼灸普及協会)
設立総会記念講演が
札幌かでる2・7にて開催され、
松田博公先生の講演を拝聴しました。
鍼灸は、
新石器時代に自然と生き物との関係性から
編み出された智慧として生まれ、
世界各地の遺跡からもその痕跡が発掘されているそうです。
アルプスのアイスマンと
シベリアのミイラから
鍼灸の治療痕が体の同じ場所にあったり、
エジプトやインドでは、
治療にサボテンのトゲを使っていたことがわかっています。
それがのちの鍼灸、東洋医学として
中国で体系化されたのです。
「天人合一」とは、
人体のはたらきは、自然界の成り立ちと同じとみなす言葉なのですが、
人間の体のにも太陽があり、
自ずから癒す力があるということなのです。
自然に抗うと邪気が入り、
体の不調和が起こります。
鍼灸治療とは、
その邪気を払い、体の中に太陽(熱)を入れ戻すことです。
「体の中に太陽がある」
そんな大きな存在が自分の中にある、
そう思うととても心強いですよね。
もっと自己を信じてもいいのですし、
頼りにしてもいいのです。
病気や体の不調は、
ネガティブに捉えがちになりますが、
それは自然と同通する方向への導きだとすると
有り難いものと言えるのでしょう。
それで、あなたはどうしたいの?
と聞かれいるのかもしれません。
体と向き合うことは、
まさに自己を省みたり、まわりとの調和をはかるきっかけにもなります。
ひとつのステップアップのときだと
ポジティブに考えていけたら
色々なことがひっくり返ってしまうかもしれませんね。
現に、講演会後の懇親会にて
参加者の皆様からご感想を伺いましたが、
皆様、さまざまな人生の岐路をきっかけとして
鍼灸師を目指したり、
家族との絆を深めたり、
病気を克服したり、
新しい夢に向かったりなどの
ご経験をされていました。
きっと今回の講演会のZOOMを含めた参加者様や
鍼灸治療を受けている方々は、
病気や体の不調をどのように癒していきたいか、
自己治癒力をどのように発揮させていくのか、
といった自ら体を知り、
自分に合った癒し方を積極的に探し
人生の糧にしていこうと
学びを深めている方々なのだと思います。
病気や試練という思わぬ事態の向き合い方から
学ぶものは大きいのでしょうが、
やはり苦しく、辛いものでもあります。
それでもいつも自分の中の太陽を信じて、
自らを癒すパワーを鍛えていきたいものです。
そして、こんなに多くの人たちが
同じ目的を持っていることに
一人きりではないのだとまたさらに
心強く感じました。
松田先生の講演で会場がひとつとなり、
とてもあたたかく、スケールの大きな、
協会発足にふさわしい場となりました。
ありがとうございました。
高橋千香子
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