はじめに を読んだ途端に
ああ、借りてよかったと思った本。
最初の1文が下記である。
「美味い肉を噛み締めるとき、歯と歯のあいだからほとばしる肉の味を受け止めながら、制御しがたい悦びが駆け抜けて一瞬クラっとすることがある。
ただ味覚が弾んでいるのではない。
それは、いま確かに猛々しい生き物と親しく結びあっている名状しがたい生の感覚だ」
リアルに想像できる、このライブ感のある文章。
早く全部読みたいっ!と思わせます!
出会いはFBのどなたかの投稿。
「肉とすっぽん」 平松洋子 文藝文秋
白糠めん羊牧場の武藤さんがのっている。
いま、肉を食べるという行為はいま、課題がたくさんあります。
・地球環境の保護
牛の口から発せられるメタンガスが地球温暖化を促している
・フードマイレージがおよぼす環境への負荷の問題
・飼料に使われる穀物の量が人間の食料を奪う可能性
・動物福祉や動物の権利問題
など。
さらに肉の歴史から見ると、宗教や倫理観、生命観、にまで肉は影響を及ぼしています。
なぜ肉を食べるのだろう。
この根源的な問いを探るために、文化的な視点から肉のことについて探っていきます。
そして日本各地を訪ねながら、動物と肉を見て
肉にも「旬がある」
美味い肉は「つくられる」ことを知る平松さん。
巻頭カラーページにはででーん!と武藤さんと武藤さんちの羊さん達が!!
読み応えがありそうな1冊です!