出産後の6〜8週間の期間は、
産後の肥立ちや産じょく期と言われ、
母体を休ませて妊娠前の状態に戻す
大切な回復期にあたりますよね。
この期間にゆっくり心身を休めること
が将来的にも繊細な女性のお体を守る
ことになります。
水仕事は控える、
湯船には浸からない、
外の風に当たらない、
そのように私は母から言われました
し、母もそうだったのでしょう。
他にも母乳のために、この食べ物は
良くて、あれは良くないなど、
迷信や言い伝えのような現代と合わな
いことも混ざって、色々伝わってくる
ものです。
何年か前に、母が私を産んだ時の話を
聞いたのですが、
産後、病院でパンフレットを読んでい
ると、義母(私の父方の祖母)から
「そんな物読んでいいの?」
と言われたと聞きました。
母は産後に字を読んだり、目を使い過
ぎては良くないと知らなかったと言い
ます。
私も目の話は初耳だったので、
おばあちゃんには申し訳ないのです
が、これも迷信ではないのかな、
と思っていました。
ところが、その後に読んだお灸の本が
それが迷信ではなく、確かな根拠
を示していたのです!
足の親指〜内くるぶし〜子宮〜乳頭〜
目〜顔〜百会(頭の一番上)までの
子宮とつながる重要な経絡がありま
す。
目の疲れ、トラブルは、子宮に影響し
やすいのです。
他にも、太ももの内側の筋力が衰える
と、骨盤底筋群も弱くなり、
骨盤の歪みやホルモン分泌にも関わり
ますし、
この経絡は、法令線にもつながってい
ますので、頬や口元のたるみにも影響
します。
そして、頭のてっぺんのツボ百会は、
血をめぐらせて、痔や白髪、抜け毛、
頭痛の予防となりますので、
ヘッドマッサージでもゆっくり丁寧に
施術します。
足の冷えやむくみ、頭や目の疲れが
繊細な婦人科系に影響を与えることに
なるのですね。
月経前から体がいつもと違ってくるの
も頷けます。
夜には目を休めることも子宮のケアに
なりますね。
補足ですが、
足袋の足の甲部分の親指からの縫い目
は、子宮につながる経絡のラインと同
じだそうです。
足袋を履くと自然にアーチのバランス
が整い、姿勢がサポートされるそうで
す!
また、草履や下駄を履いたときの
鼻緒による足指の間の刺激は、
足腰を鍛えるのに良い聞いたこともあ
ります!
昔の人は、根拠や原因の追求の前に
日常の体の動きの感覚から
体に良いものを見極める知恵を編み出
す能力が高かったのでしょうね。
情報過多の現代にも必要な感覚ですよ
ね。
そして、迷信や言い伝えは、
なんでも疑ってはいけないのです。
高橋千香子
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