先日、松井さんと交代で赤ちゃんの子守りをしました!
眠たそうにしている赤ちゃん。
久しぶりの赤ちゃんの感触にドキドキ心臓が高鳴りました。
これでは赤ちゃんが心臓の鼓動に不快と不安を感じて眠るどころではなくなります。
ゆっくりとした呼吸をして、私自身もリラックスして赤ちゃんと向き合うことを心がけると、だんだん赤ちゃんも居心地良さそうに穏やかになりました。
上手くできたのは、丁度その前日に自分が赤ちゃんの気持ちになったことが大きいと思われます。
歯医者さんで虫歯の治療をしたのです。
たかが虫歯の治療ですけれど、何度経験済みでも予約日が近づくにつれてブルーな気分が増してくるものです。
虫歯を作った自分が悪いのですが、今年に入ってから2度目といった連続していることのダメージも大きいものでした。
診察台に座ったら、もうまな板に乗っているのと同じ。
無駄な抵抗をせず、脱力して、とにかく歯医者さんがやりやすいように1分1秒でも最短で終わらせて頂けるように努めるばかりです、、。
そんな降伏状態の私の心情を察してくれたのは、歯科衛生士さんでした。
「歯の内側に綿を入れますよ〜〜」
「あ、今ビックリしちゃいましたね〜だいじょーぶ?」
「次に、くっっさ〜い薬を入れますよ〜、すっごい、くっさ〜いですけど、2時間くらいで取れますからね〜」
何も話せない私に子供に話しかけるかのような言葉がけをして下さり、とても救われる思いがしました!
治療完了後は、また美味しく物が味わえるようになり、治療してよかったと思うのはわかっていることなのですが、
口の中で何をしているのか見えないですし、(見えたらもっと怖いですが)麻酔をしているので今は痛みはないですが、後からどうなるのか、など治療中は不安が絶えないものです。
アロマトリートメントもまた然りです。うつ伏せ状態でお背中を無防備に晒し、痛いことはしませんが、やはり見えない状態で何をされるのかと初めての方は緊張感があるでしょう。
手の置き方、呼吸、体の構え方、圧の入れ方、離し方、、
見えないことで他の感覚が鋭敏になります。その分逆に安心感を得られると心身共にリラックスし、安堵感、鎮静、充足、明日の活力につながります。
毎日していることでも、安全なことでも、受け手にとっては、次は一体何をするのか、これをしたことで体がどんな反応をするのか、いつも不安がつきまとうことでしょう。
大人になると、無意識的に不安や緊張を表に出さないように、安易に感情を表さないように、人に迷惑をかけないようにと何でも子供ようには振る舞いません。
だからといって、何でも感情を出してしまっては、自分にとっても良いことにはならないので、
その気持ちの持ち方や伝え方に折り合いをつけられて、自分も相手も気持ち良く過ごせることが理想ですよね。
しかし、そんな風に理性的に見つめられるまでにも、そこはかとなくどんどんとまた感情は湧いてくるもの。
自分でも把握しきれていないのではないでしょうか。
言葉できちんと伝えることもそれはまた難しいことです。
そんな目に見えない不安、感情を察してもらえると、なんとも言えない心の支えとなるのです。
泣くことでしか感情を表せない赤ちゃんも、まだ言葉で意思を上手く伝えられない小さな子供も
みんな心の中で色んな折り合いをつけているのは同じなのでしょう。
年齢は関係なく、みんなで支えあっている。
歯医者さんと赤ちゃんから教えられました。
高橋千香子
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