つまるところ、
「人生は自分の中の愛をどれだけ育てられるのかを試され続けている」
と感じずにはいられませんでした。
5月15日(日)あんずの種にて
釧路ろうさい病院内科・副院長
宮城島拓人先生と
あんずの種 須藤隆昭院長のブックトークが行われました。
国の方針や法律と直に関わる業界であり、
上下関係や長年のしきたりなどの厳しい荒波の中に
学生の身分からいきなりポンッと放り出される迷える研修医たちに、
未来に大きく羽ばたいて先の医学界を牽引する医者になれるよう
愛の養成ギプスをあつらえて下さるのが、宮城島先生です。
著書である
「Dr.ミヤタクの研修医養成ギプス」
には、ご自身がまだ研修医制度が整っていなかった中で試行錯誤をしながら乗り越えてきた経験と実績を元にした
今の時代に合わせた研修医育成について、未来と地域の医療、対人間としての患者やスタッフとの関わりなど様々な視点へとのつながりが示されています。
国家試験に合格し、これまで努力し、優秀に何でもこなしてきた研修医でも
20代半ばで主治医を任され、人生経験豊富な患者の命と向き合うことになるのですから
一人前の社会人として、また新たな医学の道として歩み始めることになるのでしょう。
今は、背中を見て覚えろという時代ではなく、
「腹をみせて対話する」密なコミュニケーションを心がけているそうです。
そして当然ですが時には、責任を持たせて充分なリスク対策を経て経験させることも重要なことです。
宮城島先生は、研修医一人ひとりに負担にならないような、
けれど確実に鍛えられる負荷のある「愛の養成ギプス」を装着してくれるのです!
教育、指導というより、子育てに近い印象を持ちました。
宮城島先生ご自身も、これまで何度も自分に養成ギプスを装着してきたのでしょうね。
研修医の育成は、未来の医療につながることですし、それはひとつの愛として見えますが、
地域医療の新たな形、時代に合った患者との向き合い方、医療技術の進歩に、
そして世界平和に目を向けている宮城島先生の大きな愛が源となっていることに見えました。
日々の業務に忙殺されながらも、
揺るぎないご自身の根源となる熱い想いは、
一瞬にして患者さんや研修医、スタッフに通じてしまうものなのではないでしょうか。
そして、そのように強くて優しい宮城島先生を支えていらっしゃるのが、美しく可愛いらしい奥様です!
お忙しい宮城島先生を支え、お子様をご立派に育て上げ、奥様も大きな愛の持ち主であることは間違いありません。
愛は、仕事にも家庭にも地域にも人にも循環していくものなのですね。
臨機応変な対応、優しさと強さのバランス、おおらかに待つこと、
といった心の持ち方も学ばせて頂きました。
高橋千香子
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