こんにちは。
あんずの種の高橋です。
今日から仕事始めの方も多いかと思いますが、
お正月はゆっくりお過ごしになりましたでしょうか。
そしてお正月は美味しいものをたくさん頂いて、
昨年1年の労いとまた今年1年の幸福を思い描くことができるものですよね!
食べすぎや飲みすぎの反省もまたつきものですが、
お腹が満たされることの幸福感は何にも代え難いものです。
美味しいと感じることには、味覚だけはなく、
嗅覚も大きなウェイトを占めていますし、
料理の彩りによる視覚、
歯応えや調理中の音、グラスや器の触れる音による聴覚、
固さ柔らかさ、冷たい温かいなどの触覚も
食ひとつで五感のすべてを満たすことになるので、
日々毎日何を食べようかと考えるだけでワクワクしてしまうのは、
生き物の素直な本能なのでしょうね。
この五感の中で脳への伝達の仕方が他と全く違うのは「嗅覚」なのですが、
そのため嗅覚がなにより五感の中では本能と直結しているのです。
脳は大きく分けて
本能を司る大脳辺縁系(古い脳)と
理性を司る大脳新皮質(新しい脳)の
ふたつに分けられます。
人間は進化の過程で
大脳辺縁系に覆い被さるようにして
大脳新皮質が発達し、
優れた理性と知性を獲得しました。
大脳辺縁系は、空腹を感じさせたり、運動量に合わせて内臓や体の調整したり生命を維持しています。
人間として社会に適応し、自己実現したり、創作活動するのが大脳新皮質です。
ふたつの脳の働きでひとりの人間の活動が守られています。
人間として生きる上でどちらも大事で
どちらも自分ですが、
時には大脳新皮質の負担が増してきて
大脳辺縁系に影響を及ぼしてしまい、
身体の機能改善がうまく回らないことが
起こります。
大脳辺縁系は生物にとっては本能の部分なので、
働きが鈍くなると生命の危機になりかねません。
大脳辺縁系と大脳新皮質の連携がとれていない状態というのは、
何をしても楽しくなかったり、
やる気にもならないし、
将来に不安を覚えることになります。
それは、本能の部分が理性に埋もれて隠れてしまっているからですね。
ここで五感の伝達ルートの話に戻しますが、
嗅覚以外の感覚(視覚・聴覚・味覚・触覚)は、
先に大脳新皮質を通り、大脳辺縁系へと伝達され、
嗅覚は、全く逆に
大脳辺縁系から大脳新皮質というルートをたどります。
嗅覚だけは、感覚を受け取ったとき、
まずは本能で自分がどう思うか感じてから、
その香りの情報を受け取ります。
他の感覚は、先にその物の認知がされてから
さまざまな情報処理をされて、
本能にたどりつくので思ったこと感じたことは本心とは限らないのです。
疲れすぎていたり、頭を使いすぎたり、
損得勘定や他人の目を気にして物事を見ることが多いと
本能の感覚がわからなくなってしまうのです。
そこで匂い、香りを積極的に嗅ぐといった行為が改めて大事なこととなります。
自分自身では、他の感覚と逆のルートをたどっているとは全く感じとれないものですよね。
匂いを大脳辺縁系が受け取るまでのその速さは、0.2秒以下だからです!
脳の反応なので、自分の意思も練習も必要ありません。
いくら理性の中に埋もれてしまっていても
本能は永遠に不滅なのです!
自分の本心がわからなくなったときは、
嗅覚を優先的に使ってみると良いでしょう。
好きな香水、精油、お花を嗅ぐ、
嗅いでから食べたり、飲んだりしたり、
空気など無意識に嗅いでいるものも多くあります。
嗅ぐだけですから簡単ですよね!
そうすると、日常的にも本能が顔を出しやすくなることでしょう。
本音と建て前はあっても少し間隔を縮められたり、
全く違う見解がひらめいたりできるように
本能と色々な経験、知恵を使って考えを巡らせることが
大脳辺縁系と大脳新皮質の
ふたつの発達した脳を合わせ持つ
人間としての醍醐味なのかもしれません。
両方を有意義に使っていけたなら、
どんなに最強でしょうか!
さらに、いい香りを嗅いでいるときは、
楽しいことや夢を叶えた自分を思い描くと
そのままダイレクトに潜在意識に
インプットされるとも言われていますので、
1日1度は大脳新皮質の休息時間を
是非作ってみて下さいね。
今年は、大脳辺縁系と大脳新皮質の鮮やかな連携プレイを行って、
自分史上最強を目指していきましょう!
高橋千香子
最新記事 by 高橋千香子 (全て見る)
- 新しい目標 - 2024年8月14日
- あんずの種とアロマとの出会い - 2024年8月4日
- 炭酸パックの効果 - 2024年8月1日