お肌のエイジングケアというと、
色んなことをしなくてはならないし、
もう何しても変わらないのでは、
と諦める気持ちにもなるものです。
しかし、皮膚は繊細であり、敏感であると同時に
情報をキャッチする能力に長けていますので、
少しでも気にかけると応えてくれるのではないかと考えています!
皮膚のいちばん外側の表層の部分は
「角質層」といいますが、
厚さはなんと、0.02mmしかないのです。
1mmの100分の2ですよ!
私たちはこの0.02mmの部分で肌の良し悪しを判断していますけれど、
しかもそれは死んだ細胞が重なってできているのですから驚きますし、
そしてよくもまぁその薄さで人体全表面を守っていられるものだと我ながら感心してしまいます。
死んだ細胞でできている薄い「角質層」に
外敵から体を守るほどの強さを待ち合わせているのですから、
皮膚は「人体最大の臓器」と呼ばれていることにも頷けますよね。
「角質層」は、
死んだ細胞が15〜20層重なっていて、
2週間滞在して垢となって剥がれます。
死んでいると言っても、
外からの情報をとことんキャッチして、
これから角質層になる若い細胞に指示を出しています。
ですので、スキンケアは健康にも美容にも大事なことなります。
ターンオーバーという言葉を良く聞きますが、
細胞が上へ上へと押し上げられて
入れ替わるサイクルを指します。
ターンオーバーは、
早すぎても遅すぎても良くないのです。
早すぎると、
まだ未熟な細胞が角質層を担うため
本来の機能を発揮できませんから
外敵からの防御が弱いのです。
遅いすぎると、
もう役割を果たすことのできない細胞が居座わります。
肌は硬く、くすんでザラつき、
剥がれ落ちるはずのメラニンも残るので
シミとなります。
ターンオーバーの乱れが起こるひとつの要因には、
肌表面がアルカリ性に傾くことにあります。
肌表面は、本来ならば弱酸性に保たれていますが、
35歳頃からホルモンバランスの変化により
弱酸性に保つための必要量が満たされません。
アルカリ性に傾くと、
角質層の細胞が機能を果たせなくなり、
ターンオーバーの指示が出にくくなるのです。
ターンオーバーを正常に機能させることが
健やかな肌を保つことになります。
ストレスや睡眠不足、紫外線の影響で、
活性酸素が発生することも
ターンオーバーの乱れにつながります。
乾燥や洗いすぎ、パッティングなどの強い摩擦も注意が必要です。
糖質の代謝が滞ると、黄ぐすみが起ります。
タンパク質や抗酸化作用のあるものを摂る
ストレスをためない
紫外線対策をする
保湿効果と弱酸性の化粧品を使う
刺激を与えず、優しくあつかう
ヘッドマッサージやフェイシャルで
表情筋を適度に刺激する
など日常でもできることは色々ありますね。
しかし、
何でもやり切ろうとしたり、
できなかったことにダメ出しばかりしていると、
それもまた活性酸素を増やします!
イライラ、クヨクヨした気持ちを
敏感にお肌は感じ取ってしまうのです!
お肌に限らず、体内の60兆個の細胞の生まれ変わりにも影響するのでしょうね。
生きている以上、
細胞は日々更新しています。
角質層の細胞は死んでいても働いていますからね!
表層のシワやシミも気になりますが、
これから生まれてくる
おおらかな玉のような細胞を
イメージしてみるのも
いい方法ではないでしょうか。
高橋千香子
最新記事 by 高橋千香子 (全て見る)
- 新しい目標 - 2024年8月14日
- あんずの種とアロマとの出会い - 2024年8月4日
- 炭酸パックの効果 - 2024年8月1日