春に新しい出会いがあった方も多いと思いますが、
その方の雰囲気や価値観に触発されて
自分の思考の枠が広がったり、
思わぬヒントをもらったり、
自分を省みたりして、
日常が新鮮なものに変わりますよね。
出会いは本当に貴重なものですね。
そうは思っても、環境を変えて新しいことや出会いを求めるには、怖さや不安で二の足を踏むこともあります。
本日、北海道新聞の卓上四季にて
人の行動の心理的概念
「現状維持バイアス」
についての記載がありました。
「現状維持バイアス」は、
意思決定する場合に、損失を避ける意識が
現在の状態を維持させる方向へ働くことであり、
偏向・偏見・先入観とも訳されます。
人は進化の過程でリスクを冒せば命を落とす危険が常にあった過去が
潜在的な心理として刷り込みされているようです。
ビジネスシーンでよく使われる用語なのですが、現状の問題を認識しないまま踏襲する傾向性をも指しています。
しかし、これは日常的な何気ない習慣や思考にも多く見られる行動なのです。
通勤通学で同じ道を通ったり、
電車やバスで同じ席に座る、
同じお店で決まったメニューを頼んだりすることで安心感を得ています。
私自身も日常のほとんどのことは、ルーティンとして心が整えられているという自分なりの良い意味付けをして続けていることが多くあります。
実際、いつもと違ったことをして
効果が感じられなかったときには、
やっぱり同じことをすると良かったなと
損をした気持ちになります。
人は何かを手に入れることより、
失うことの方に重きを置いています。
経済や家計活動、人間関係、進路決定など
リスクを覚悟の上で変化を求めるケースは極めて少ないのです。
そしてより厄介なのは、経験を重ねるたびにそれが先行経験となり、
変化をともなわない選択傾向がより強くなってしまうそうです。
身を護るための潜在的、遺伝的な心理ということですから、
強靭なメンタルを持っていない者が
新しいことをしたいときは
一体どうすれば良いよいのでしょうか?
ということで、「現状維持バイアス」の克服法です!
データ分析をして、
具体的かつ明確な数字や比較を示して
書き出すことです!
うやむやになっているはっきりとしていない過去の記憶に対して
論破してしまおうということでしょう。
もうひとつのコツは、選択肢を多くしないことです。
ゆっくり考えさせてはいけないようです。
迷いが出てしまい、安全なる元の鞘に戻ってしまいます。
そして、日頃の日常の小さな選択を
やりたくないのに無理に変える必要はないとしても、
いつもと違ったことをする機会があった場合は、
変化を楽しんだり、怖がらないことも
少しづつバイアスの克服となると思うのです。
小さな変化が大きな勇気につながるといいですよね!
人との出会い、触れ合いもとても大きなチャンスですよね!
これからお互いの人生の可能性を広げられる良縁がたくさんあるといいですね!
高橋千香子
最新記事 by 高橋千香子 (全て見る)
- 新しい目標 - 2024年8月14日
- あんずの種とアロマとの出会い - 2024年8月4日
- 炭酸パックの効果 - 2024年8月1日