皆さま こんにちは。
映画「君たちはどう生きるか」を
鑑賞した高橋です。
子供のころに体験する経験や境遇は
比べられる尺度となるものを
まだ待ち合わせていないので、
どうやって受け止めたら良いのか
嫌だと拒否しても良いのか
諦めて甘んじることしかできないのか
と、何をどう考えたら良いのか
わからないことだらけだったのだな、
と振り返って思い起こしました。
社会、学校、家庭環境の中に
ままならないことが
振り積もってきた時に
その状況で「どう生きるのか」と
問われるのは、
子供でも大人でも同じことなのですが、
子供は経験が浅い分、
自分が置かれている状況を
把握することすら難しいことです。
そしてそれが記憶や経験として
根強く色濃くその後の人生に
大きく影響することにもなるのでしょう。
実際に子供の頃の記憶というは、
何かのきっかけでふと一度思い出すと、
次から次へと
その背景や場所や雰囲気、感情が
まざまざと呼び起こされるものでは
ないでしょうか。
大人になってからの
記憶や思い出は点と線で結ばれ、
子供の頃の記憶は、
まるごと引き連れてくる
ように感じます。
「タッチの魔法 アロマの軌跡」
山口 創 著
によると、
人の脳の発達には順序があり、
大脳辺縁系のような
古い原始的な脳から
発達していきます。
子供は経験を
大脳辺縁系を介して記憶することが
多いのです。
大人になるにつれ、
大脳皮質と前頭葉が発達するので、
理性的に物事を整理し、記憶します。
子供の頃の記憶は、
感情がダイレクトに反映されているのです。
「ラベル」と「匂い」という
実験結果があるのですが、
「オレンジ」「タバコ」「トマト」など
日常よくある匂いを嗅いでもらい、
そのものにまつわる
エピソードとその年齢を
話してもらいます。
次に匂いはなく、
文字のみのラベルを見てもらい
同じ質問をしたところ、
匂いのほうは、
子供の頃の記憶を話し、
ラベルのほうは、
直近の記憶を話す人が
多いという結果になったそうです。
嗅覚は、他の感覚器とは違い、
大脳辺縁系を介して大脳皮質に
伝達するため
感情や情動を先に感じることになります。
触覚も同様のルートを辿るので、
子供の記憶は、
視覚や聴覚よりも
本能的な感覚を優先して
記憶されているようです。
子供の頃の記憶は、
ぼやーっとしているけれど、
個性的な感情が色濃いような気がします。
たまには、童心に帰って
何を思い、考えていたのか
振り返ってみるのも
色々な発見がありそうですね。
高橋千香子
最新記事 by 高橋千香子 (全て見る)
- 新しい目標 - 2024年8月14日
- あんずの種とアロマとの出会い - 2024年8月4日
- 炭酸パックの効果 - 2024年8月1日