壁と旗をピンクから茶色に変えましたが、
今回はエントランスの風除室の壁を漆喰に変えました。
窓枠は自然木でデザインし、ぐっとシックになりました。
新杏園堂として今の建物を作った時は、とにかく人が集まりやすい空間を作りたくて、
鍼灸院の敷居を低くしたくて、幼稚園のような外観で楽しさを演出しました。
そのおかげで、たくさんの人が集まってくれるようになり賑わいができました。
15年経ちその役割は終り、これからは「大人の空間」として落ち着いたものに変えていってます。
人も建物も「大人に」なっていきます。
杏園堂・あんずの種は、場所が3回も変わり、外装・内装も時々変えています。
3・11の後は、2階のテラスに屋根をかけ、太陽光発電を導入。
おかげでブラックアウトの時も電気のある生活ができました。
昔、鶴雅グループの大西社長の講演会を聞いたことがありますが、
「ホテルは常に槌音を響かせていることが大切だ」と言ってました。
確かに廃れていったホテルは最後は廃墟のようになっている所が多いですね。
いろいろと変えていくことも大事です。
「不易流行」
変えてはいけないものは守り、
時代に合わせ、変えるものは変える。
このことが重要です。
「あんずの理念」などの中身はしっかり守り、
外観やシステムは時代に合わせて変える。
これからもその姿勢で進んでいきます。
須藤 隆昭
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