怪我をしたり、体の不調を感じたときは
無意識にその部位に手を当ててしまうものですよね。
痛みが気になって手を置いてしまう
という行動ですが、
気休め程度のものと思われがちですが、
実は、痛みが和らぐメカニズムである
「痛みのゲートコントロール説」に
基づく疼痛理論として証明されている
生き物の危機管理能力のひとつだそうです!
抹消神経の刺激は、
脊髄に伝わり、
脊髄にあるゲート(門)が開いて、
脳に伝わり、
「痛み」として認識されます。
しかし、痛みを伝達する神経繊維は細く、
圧覚、触覚を伝達する神経繊維は太いのです。
太いほど電気信号の伝導速度が速く、強く伝わります。
従って、患部に手を当てたり、撫でたりすると、
こちらの太い神経からのシグナルを
優先的に受け取る体制がなされます。
痛みの神経のゲートが閉じ、
圧覚、触覚のゲートが開き、
痛みが軽減するというシステムです。
ですから、アロマトリートメントは、
人の手による優しいタッチングの刺激が
痛みの伝達をブロックすることになります。
痛みを忘れて、心地良さを充分に味わうことができます。
そして筋肉に優しく動きを出すことで、
穏やかなポンプ作用を起こして
血流が促進されます。
細胞に酸素と栄養が送られ、
老廃物が体外へ排出し、
コリや痛みの緩和がさらに促されます。
そしてアロマの香りの効果も加わりますので、
短時間で痛みの伝達に対しての作動を
色々な方面から和らげることになるのです。
急性の痛みの伝達は速く、
慢性化な痛みは遅いのですが、
長引きやすいという特徴もありますよね。
痛みの記憶はとても根深いものなので、
不安や緊張感、疲労感と共に
痛みのゲートが開きやすいとも言えます。
「痛みのゲートコントロール説」に基づいて、
疲労の芽は早いうちに摘んでしまった方がいいのでしょう。
「痛みのゲート」を無闇に開かないこと、
心地良さを優先させることを
神経の作用ばかりに任せず、
ゲートに辿り着く前の
自分自身での行動や気持ちの切り替えも
大事なことかと思います。
神経を余計に擦り減らし、
負担をかけてはいけませんね。
もっと大事な場面に取っておきたいものです!
そしてまた、タッチングの他にも
「痛みのゲート」を閉じる方法のひとつに
低周波治療があるそうです。
低周波治療は、
あんずの種では「電気美容鍼」で受けられます。
皮膚表面から
体内に流れている電流と同じくらいの
微弱電流での刺激を与え、
「痛みのゲート」のブロックがなされます。
この低周波は、
筋肉に心地よい緊張と弛緩を繰り返すので、
血流とリンパの流れを促し、
深いリラクゼーションへと導きます。
トントントン‥‥
トゥー‥‥という
2つの種類の電流が交互に流れて
普段動かすことのない筋肉が目覚めて
自然に活性します。
これはアロマトリートメントと同じですが、
自然に、というがポイントなのです。
無理矢理に起こされるのではなく、
自分自身のタイミングでゆっくりと
目覚められるので、
本当に清々しく、エネルギーが持続する
という感覚になります!
太い神経の伝達というのは、
このような感覚のものなのでしょうね。
お顔には多くの繊細な神経が通っていますので、よりダイレクトに脳に働きかけます。
リラクゼーションというものは、
一体どんな根拠で起きるものなのかと
日頃アロマトリートメントを行いながら
疑問が膨らみ続けます。
少しずつでも解明や追求をして、
共にストレス社会を自分らしく生きられますよう
皆様と共有させて頂けますと幸いにございます。
鍼やアロマトリートメントを受けられた際のご感想やご要望がございましたら、お気軽にお声掛け下さいませ。
今後に活かしてまいります。
新しい季節が始まりますね。
皆様にとって素敵な春となりますように。
高橋千香子
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