うつ・パニック症候群・梅核気など、
いわゆる“気の病”と呼ばれるメンタル系の不調が増えています。
釧路でも、精神科などの医療機関は半年待ちという状況です。
このような症状で、当院「あんずの種」を受診される方も年々増えています。
東洋医学では、こうしたメンタル系の不調の多くは
「気鬱(きうつ)」「気滞(きたい)」が原因です。
つまり、気の流れが滞り、スムーズに巡らなくなることで起こります。
喉に梅干しの種が引っかかっているような違和感が続く
「梅核気(ばいかくき)」の症状を訴える方も少なくありません。
「耳鼻咽喉科では異常なしと言われたけれど、喉に何か詰まっている感じがする」
そんなご相談をよく受けます。
昨日来院された方は、
「ひどくなると水を飲んでも、唾を飲んでも喉が痛いんです」
と言っていました。
そこで手のツボに鍼をすると、
「あれ?唾を飲んでも痛くなくなりました」
と驚かれました。
鍼は即効性が出ることも多いので、変化がその場で分かるのが特徴です。
気の滞りが原因なら、気の流れが良くなれば改善します。
特に、身体の中心を流れる「任脈(にんみゃく)」という経絡がとても大切です。
対応する手のツボに鍼をすると、胸のつかえがスッと取れることがあります。
また、肩甲骨の間あたりに強いコリや痛みを訴える方も、
メンタル系の不調を抱えている方に多いです。
私はここをよく「浮世のウサが溜まる場所」と呼んでいます。
この部分には、ふくらはぎのツボを使います。
すると数秒で、押しても痛くなくなることがよくあります。
「え~、なんで?」
と驚かれることが本当に多いです。
「経絡に気が流れれば、秒で変化しますよ」
と、師匠に言われた言葉を思い出します。
治療の後には、必ずセルフケアをお伝えしています。
キーワードは「気を動かす」ことです。
「ヨガや気功、太極拳、合気道、詩吟などで呼吸法をやってくださいね」
「学ぶ時間なんてありません」
「では、自宅で毎日3回、大きな深呼吸を3回ずつしてください」
「それくらいなら出来ます」
「ポイントは、息をしっかり吐き切ることです」
「通勤時間はどのくらいですか?」
「車で20分くらいです」
「ちょうどいいですね。往復40分、好きな音楽をかけて一緒に歌ってください」
「音楽は好きです。あまりやったことはないけど、やってみます」
「素晴らしいです!それを1週間続けて、また来週来てください。」
このように、できることを具体的に伝えます。
鍼治療と“車中ひとりカラオケ”をきちんと続けてくれた方は、
かなりの確率で症状が改善しています。
メンタル系の不調は、実は自分でかなり整えることができます。
気を動かすこと。
そのために、
深呼吸で息を吐ききること。
運転中の一人カラオケで歌うこと。
自分の健康は、自分で治しましょう!